はじめに、この度の能登半島地震により被災された方々へ心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々に哀悼の意を表します。
さて、公益財団法人石川県成人病予防センターは、昭和43年(1968年)に結核・がん及び循環器疾患その他の疾病の予防を任務として、県、県医師会及び経済界の出資援助を受けて、財団法人石川県対がん協会として設立されました。平成元年(1989年)に財団法人石川県成人病予防センターと名称を変更し、石川県民の健康と福祉の向上を目指して、様々な生活習慣病に対する集団検診、啓発普及ならびに調査研究などを主な事業として展開してきました。
そして、平成24年(2012年)4月からは、現在の公益財団法人石川県成人病予防センターと名称を変更するとともに、全国組織である公益法人結核予防会並びに公益財団法人日本対がん協会と提携し、結核予防週間及び複十字シール運動並びにがん制圧月間などを通じて、結核並びにがん及びその他の生活習慣病に対する予防思想の啓発普及に努めてきました。
令和2年(2020年)に始まったCOVID-19の厄災による自粛で、検診事業は停滞を止むなくされました。そして、令和5年(2023年)、COVID-19の深刻な影響から回復を果たし検診事業の活発化をめざした矢先の令和6年(2024年)1月1日に、能登半島地震で新たな困難に直面したことになります。
こうした厳しい状況下であればこそ、石川県民の健康と福祉の向上に寄与すべく、総合健康支援機関として職員一同鋭意努力してまいります。皆様のご理解とご支援を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
理事長 角谷眞澄